社会が求める“音楽の科学化”
近年、コロナ禍以降のメンタルヘルス不調の増加、認知症予防ニーズの急拡大、企業のウェルビーイング投資、教育現場での集中力低下など、様々な社会課題が顕在化しています。これらの課題に対し、音楽の効果を科学的に可視化する研究はまだ少なく、現場では経験や感覚に頼ることが多いのが実情でした。本研究は、このような状況において音楽の科学的基盤を構築する基礎的な成果として、大きな意味を持つと考えられます。

音楽で“心の動き”を捉える生理指標
本研究では、自律神経系活動を反映する「心のセンサー」として知られる鼻の温度に着目しました。緊張や集中時には末梢部の血流が減少し鼻の温度が下がる一方、安心やリラックス時には末梢部の血流が増大し鼻の温度が上がるという生理現象を利用しています。

研究で明らかになった“情動の波”
研究チームは、従来型の音楽プログラムと、ViVidが開発した『インスパイアミュージックメソッド』を比較し、鼻部皮膚温や血行動態を測定しました。その結果、『インスパイアミュージックメソッド』では、リラックスと集中が時々刻々と切り替わる「情動の波」が明確に可視化され、従来型プログラムでは見られなかった交感神経系活動のダイナミックな変動が確認されました。これは、『インスパイアミュージックメソッド』が人の心をどのように動かすのかを科学的に示した国内初の成果です。
この成果に対し、イタリアの著名な音楽療法の専門家からは、「音楽そのものの力を中心に据えた非常に有効なアプローチであり、さまざまな状況で高い効果を発揮し得る。真の音楽療法は“音楽を用いた療法”であり、“療法の中で音楽を使う”のではない。このメソッドはその本質を的確に捉えている。」との高い評価が寄せられています。


研究データ
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フィールド実験
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参加者:高齢者2名
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測定時間:約50分
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計測方法:鼻部皮膚温
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ラボ実験
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参加者:若者12名
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測定時間:約4分/名
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計測方法:鼻部皮膚温、血行動態
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国際学会採択率
- 例年20〜30%程度とされています(公式数値は非公表)。


研究の原点:人の心に寄り添う音楽家
クラシック音楽家は演奏者中心の一方向的なイメージを持たれがちですが、渡辺恵未氏はその枠に収まらない活動を展開しています。多様な職業経験や幅広い価値観を持つ人々との関わりの中で、“心が動く瞬間”を丁寧に観察し続けてきました。表情、呼吸、姿勢のわずかな変化といった“内側の兆し”を受け取り、音で応答し、相手と情動を共有するインタラクティブな演奏スタイルは、クラシックの領域においても貴重な存在です。渡辺氏の人生経験と音楽が交差する地点から生まれたアプローチが、今回の研究の基盤となっています。
今後の展望:社会実装へ
本研究成果は以下の領域での応用が期待されています。
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教育(集中力・自己肯定感の向上)
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企業(メンタルヘルス・ウェルビーイング)
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高齢者ケア(意欲向上・認知症予防)
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地域コミュニティ(健康促進)
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世界への発信


これらの効果を土台として、世界各国の専門家と連携することで、さらなる共同発展が期待されます。
会社概要
株式会社ViVid
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所在地:神奈川県横浜市青葉区さつきが丘13-31
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設立:2018年8月
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事業内容:音楽療法の研究・実践、教育活動、国際交流


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