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35歳以上女性の「なんとなく不調」実態調査:約7割が医療機関に相談せず、理由の1位は「この程度で受診するほどではない」

ニュース

調査概要

  • 調査名称:35歳以上女性の「なんとなく不調」実態調査

  • 調査対象:過去半年以内に原因のはっきりしない体調不良を「よくある」「ときどきある」と回答した35歳以上の女性 884名

  • 調査期間:2026年7月31日〜2026年8月6日

  • 調査方法:インターネット調査

  • 出典:株式会社feileB(レピールオーガニックス)

調査結果詳細

1. 約7割が医療機関に相談せず

調査結果によると、不調について病院や医療機関に相談したことが「ない」と回答した人は70.2%に上りました。相談経験がある人は29.8%にとどまり、原因のはっきりしない不調の多くが、医療につながることなく抱えられている現状が示されています。

不調について医療機関に相談した経験

2. 相談しない最大の理由は「この程度で受診するほどではない」

医療機関に相談していない621名に理由を尋ねたところ、「この程度で受診するほどではないと思うから」が63.4%で最も多く挙げられました。次いで「受診しても解決しないと思うから」(37.4%)が続くものの、大きく差が開いています。これは、不調に対する関心が低いのではなく、本人が自身の不調を「受診に値しないもの」と判断している状況がうかがえます。

医療機関に相談しない理由

3. 不調は一時的ではなく、半年以上続く人が6割超

不調が続いている期間は「3年以上」が25.7%で最多でした。「半年〜1年未満」以上を合算すると62.8%に達し、「1か月未満」は12.1%にとどまっています。このことから、一時的な体調の波ではなく、年単位で不調と向き合っている人が多いことが明らかになりました。

不調が続いている期間

4. 3年以上不調が続いていても、約6割が相談せず

不調の期間が長くなるにつれて医療機関に相談していない人の割合は減少するものの、「3年以上」続いている人でも59.5%が相談していません。時間が経過しても、相談へのハードルは依然として高いままのようです。

不調期間別の医療機関に相談していない割合

5. 相談しても、約3人に1人は原因が不明のまま

医療機関に相談した263名に対し、その結果を尋ねると「わからなかった」が34.2%を占めました。全体の回答者884名の中で、医療的な手がかりを得られたのは約5人に1人(19.6%)という計算になります。

医療機関での原因判明状況

6. 原因の手がかり1位は「ストレス・メンタル面の不調」

原因が判明した173名が医療機関で挙げられた原因として、「ストレス・メンタル面の不調」が38.7%で最も多く、精神面、自律神経、ホルモンに関する項目が上位に並びました。また、「貧血・鉄分不足」も24.9%と、約4人に1人が挙げています。

医療機関で原因として挙げられたもの

7. 最も多い不調は「疲れやすい」

感じている不調は「疲れやすい」が76.6%で最多となり、次いで「だるさが続く」59.4%、「肩こり・首こり」55.0%となりました。特定の部位の症状よりも、体全体の状態として現れる不調が上位にきています。

感じている不調

8. 不調の原因の1位は「ストレス」(本人の推測)

不調の原因として思い当たるものとして、「ストレス」が59.7%で最多でした。「自律神経の乱れ」「疲労の蓄積」「年齢・加齢」も5割を超え、複数の要因が重なっていることが示唆されます。なお、これは回答者本人の推測であり、医療機関で確認された原因ではありません。

不調の原因として思い当たるもの

9. 不調の影響は本人の体調だけにとどまらない

不調によって困っていることの1位は「仕事や家事のやる気が出ない」48.1%でした。「イライラしたり、家族や周囲にあたってしまう」も39.5%と約4割に上り、仕事のパフォーマンスや家族関係に影響が出ていることが示されています。

不調によって困ること

子どもとの同居状況別に見ると、未就学児と同居している層ほど「イライラしたり、家族や周囲にあたってしまう」や「育児がしんどくなる」と回答した割合が高い傾向が見られました。

子どもとの同居状況別に見た困りごと

10. 「取り入れたい」対策ほど実行に届いていない

「できてはいないが、本当は取り入れたい」対策の1位は「運動をする」45.8%でした。しかし、運動に関心がある層のうち実際に実行できているのは38.6%で、掲載された5つの対策の中で最も低い実行率となっています。取り入れたい対策が、必ずしも実行されているわけではない実態が浮き彫りになりました。

対策への関心層と実行率

11. 不調を感じやすいのは「生理前・生理中」

1年のうち不調を感じやすい時期は「生理前・生理中」が35.7%で最多、次いで「特に決まった時期はない」が30.1%でした。季節では夏と梅雨が同率で並び、特定の季節に集中する傾向は見られませんでした。

不調を感じやすい時期

「なんとなく不調」を抱える女性たちの本音

自由記述では、原因がわからないまま対処し続けているという声が多く寄せられました。多くの人が工夫を凝らしているものの、「これで解決した」という声は少なく、試行錯誤の途中であることが示唆されます。

主な声として、「治るものか治らないものかが判断できない」「どうにかしたい気持ちはあるが、諦めている」「疲労やストレスで、やりたいことをする余裕がない」といった状況が語られています。一方で、「完璧を目指さず、自分なりの折り合いをつける」といった前向きな姿勢も見られました。

調査のまとめ

本調査の結果、「なんとなく不調」は一時的な体調の波ではなく、多くの女性が長期間にわたり抱え込んでいる問題であることが明確になりました。

不調を抱える約7割が医療機関に相談せず、その主な理由が「この程度で受診するほどではない」という自己判断によるものです。しかし、実際に医療機関に相談しても約3人に1人は原因が特定できないという現状も示されており、原因のはっきりしない不調が言語化されにくいという課題も存在します。

不調が長く続く場合や日常生活に支障が出ている場合、自己判断で抱え込まず医療機関に相談することが重要です。その上で、日々のコンディションをどのように整えるかという課題が残ります。調査では、意志の強さに頼るのではなく、続けられる方法を選ぶこと、そして完璧を目指さずにできるところから始めることが、無理のない出発点となり得ると結論付けられています。

医師コメント

クリニカメディカ院長で順天堂大学医学部総合診療科非常勤助教の吉田靖志氏は、「なんとなく不調」は外来で日常的に出会う訴えであり、検査で原因がはっきりしないことも珍しくないと述べています。一方で、疲労感やむくみ、寒がりといった症状が、甲状腺機能低下症のような病気のサインである可能性もあるため、「年齢のせい」と片づけることの危険性を指摘しています。受診をためらう方に対しては、症状の重さではなく、変化のパターン(急に始まった、少しずつ強くなっている、体重が減っているなど)を判断基準に一度相談することを推奨しています。

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