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ITエンジニアの約半数が「AIならもっと早くできる」と期待されるプレッシャーを経験、約4割がAIツール普及後にストレス増加を実感

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ITエンジニアの約半数が「AIならもっと早くできる」と期待されるプレッシャーを経験、約4割がAIツール普及後にストレス増加を実感

株式会社キッカケクリエイションは、システム開発に携わるITエンジニア321名を対象に「ITエンジニアの開発メンタル負荷実態調査」を実施し、その結果を発表しました。本調査では、AIツールの普及がエンジニアの業務効率化に貢献する一方で、非エンジニア職との期待値のズレが新たなストレス源となっている現状が浮き彫りになりました。

ITエンジニアの開発メンタル負荷実態調査 SUMMARY POINT

調査概要

本調査は、IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査として、2026年5月13日から同年5月20日の期間に実施されました。システム開発に携わるITエンジニア321名から有効回答を得ています。

ITエンジニアのメンタル負荷実態

最もストレスを感じる開発フェーズ

ITエンジニアが最も精神的な負荷・ストレスが高いと感じるフェーズについて質問したところ、「要件定義・仕様策定」が23.4%で最多となりました。次いで「テスト(単体・結合・総合)」が15.0%、「設計(基本設計・詳細設計)」が13.1%と続いています。

開発フェーズごとの精神的負荷

ストレスを感じる主な要因

ストレスを感じる主な要因としては、「事前に決まっていたはずのことが途中で変わること」が37.8%でトップに挙がりました。また、「エンジニア同士で認識がズレていることが後から判明すること」が33.7%、「十分な時間が確保できないまま期限が迫ること」が26.8%と、コミュニケーションやスケジュール管理に関する課題が上位を占めています。

ストレスを感じる主な要因

開発業務における具体的なエピソードとして、以下のような声が寄せられています。

  • 顧客に排他制御やセキュリティについて説明し理解を得なければならない。理解が得られない場合、テスト段階で齟齬が生じ、自身の責任として無理な対応を迫られる。

  • 開発業務においてチームとしての方向性が一致せず、エラーやトラブルが発生した際に責任の所在が不明確になり、進行が遅れる。

  • 準備に時間を要し、再利用できないテストデータを作成したにもかかわらず、最初からやり直しになった。

  • 納期、品質、コストの全てを求められるにもかかわらず、要件が不明確で情報が後から出てくる。

  • 実装直前で中止を告げられ、懸念点があるならばもっと早く伝えるべきだったと感じた。

スプリント周期での精神的負荷

スプリント周期の中で最も精神的な負荷が高いタイミングについては、「常に追われている感覚があり、特定のタイミングに絞れない」が19.6%と最も多く、日常的にプレッシャーを感じているエンジニアの存在が示唆されました。「実装・開発作業中」は15.3%でした。

スプリント周期の精神的負荷

AIツール普及による新たなストレス

AIツール普及後のストレス増減

AIツール(ChatGPT、GitHub Copilotなど)の業務利用が広がった2025年以降、ストレスが「増えた」と感じるエンジニアは「非常にそう思う」(7.8%)と「ややそう思う」(28.3%)を合わせ、36.1%に上ることが明らかになりました。

AIツール普及後のストレス増減

AI普及で感じる新たなストレス要因

AIツールの普及によって感じる新たなストレスとしては、「非エンジニア職から『AIがあるならもっと早くできるだろう』という期待やプレッシャーを受けること」が53.4%で最多となりました。次いで「AIが生成したコードの妥当性を自分が保証しなければならない責任感」(41.4%)、「AI活用に関する新しい知識のキャッチアップを常に求められること」(30.2%)が挙げられています。

AI普及で感じる新たなストレス

非エンジニア職からのAIへの期待と発言

実際に、業務や職場において非エンジニア職から「AIがあるならもっと早く・簡単にできるだろう」という趣旨の期待や発言を受けた経験があるエンジニアは、「頻繁にある」(10.6%)と「時々ある」(35.2%)を合わせて45.8%に達しています。

非エンジニア職からのAI期待発言経験

他職種からの理解とキャリア志向

他職種からの理解不足の実感

自身の職種のストレスや苦労が他職種(プロジェクトマネージャー、営業職、非エンジニア職など)に十分に理解されていると感じるか尋ねたところ、「あまりそう思わない」(35.5%)と「全くそう思わない」(10.3%)を合わせて45.8%のエンジニアが理解不足を実感していることが分かりました。

他職種からの理解度

今後のキャリア志向

現在の開発業務で感じているストレス状況を踏まえた今後のキャリア志向については、「環境(会社・現場)を変えて続けたい」が37.7%と最も多く、現在の環境からの変化を望む声が多数を占めました。「できれば離れたい」(15.0%)と「すぐにでも離れたい」(4.0%)を合わせると19.0%となり、エンジニア職からの離職を検討している人も少なくありません。

今後のキャリア志向

ストレス軽減のために求めるもの

ストレス軽減や働きやすさ向上のために今後求めたいものとして、「適切な工数・スケジュール設定ができる体制」が41.7%で最も多く挙げられました。次いで「給与・報酬の改善」(30.2%)、「関係者間の認識合わせを効率化する仕組み」(29.3%)が続いています。

ストレス軽減のために求めるもの

調査結果のまとめと考察

今回の調査から、ITエンジニアが抱えるストレスの根本には、仕様変更や関係者間の認識のズレといったコミュニケーションに起因する手戻りが深く関わっている構造がうかがえます。AIツールの普及が業務効率化に寄与する一方で、非エンジニア職との期待値のギャップが新たなストレス源を生み出している現状は、技術人材の定着において重要な課題です。

生成AIの業務利用が本格的な「投資対効果」が問われるフェーズに移行し、同時に「人的資本経営」の重要性が高まる中、本調査は経営の理想と開発現場の間に存在する深い溝を浮き彫りにしました。ツールがどれほど進化しても、上流工程における曖昧な要件やコミュニケーション不足といった根本的な課題をAIが魔法のように解決するわけではありません。AIによって開発が容易になったと錯覚する非エンジニア職からの無意識のプレッシャーと、その歪みを現場で吸収し続けるエンジニアの状況が存在します。企業が今向き合うべきは、最新技術への投資だけでなく、それを扱う技術者への理解と適切な工数管理であり、AI時代におけるツールの効果と限界を組織全体で正しく認識し、職種間のリスペクトを伴う開発体制を再構築することが今後の重要な論点となるでしょう。

本調査のコラムは以下で確認できます。
https://itrend.kikkakeagent.co.jp/articles/223

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KIKKAKE ITREND

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詳細は以下URLをご覧ください。
https://itrend.kikkakeagent.co.jp/

会社概要

  • 会社名:株式会社キッカケクリエイション

  • 設立:2020年3月26日

  • 代表者:代表取締役 川島 我生斗

  • 所在地:東京都渋谷区桜丘町22番14号 N.E.Sビル N棟3階

  • 事業内容:ITキャリア支援事業、IT転職映像メディア、ITライフスタイルメディア

  • URL:https://kikkakecreation.com/

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