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夏休み明けの登校、起立性調節障害の子どもの保護者の約6割が不安を表明

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調査背景

起立性調節障害(OD)は、自律神経の乱れにより、朝起きられない、立ちくらみ、倦怠感といった症状が現れる身体の病気です。学校がある期間は毎朝の起床に苦しむ一方、夏休みのような長期休暇はプレッシャーから解放され、体調が安定しやすいと言われることがあります。しかし、自由な就寝・起床時間によって昼夜逆転が起きやすく、新学期に向けたリズムの立て直しが大きな課題となります。本調査は、夏休み中の生活や体調管理における困難、そして2学期の登校に向けた不安やサポートニーズを明らかにすることを目的としています。

調査サマリー

  • 夏休み中の生活リズムが「学期中より乱れる(やや+大きく)」と回答した割合は61.8%でした。

  • 体調や生活面で気になることの上位は、「昼夜逆転など生活リズムの乱れ」が21.1%、「ゲーム・スマホの時間が増える」が19.8%でした。

  • 家庭での工夫としては、「就寝・起床のリズムをゆるやかに保つ」が18.9%と最も多く、無理のない範囲での調整が図られていることが示されました。

  • 2学期の登校について「不安を感じている(とても+やや)」保護者は59.1%に上りました。

  • 最も求められている情報は「夏休み中の生活リズムの整え方」で23.1%でした。

詳細データ

Q1:お子さまの夏休み中の生活リズム(就寝・起床など)はどのような状態ですか?

回答者の61.8%が「学期中よりやや乱れる(48.2%)」または「学期中より大きく乱れる(13.6%)」と回答しました。学校という規則的な枠組みがなくなることで、生活リズムの維持が困難になる傾向が顕著に表れています。

Q2:夏休み中、お子さまの体調や生活面で気になることはありますか?

夏休み中、お子さまの体調や生活面で気になることはありますか?
「昼夜逆転など生活リズムの乱れ」(21.1%)と「ゲーム・スマホの時間が増える」(19.8%)に保護者の懸念が集中しています。また、「外出が減り、活動量・体力が落ちる」(17.6%)といった、2学期に向けた体力的な不安要素も多く挙げられました。

Q3:夏休み中、お子さまやご家庭で意識している・取り組んでいることはありますか?

夏休み中、お子さまやご家庭で意識している・取り組んでいることはありますか?
「就寝・起床のリズムをゆるやかに保つ」(18.9%)、「水分・塩分をこまめにとる」(15.9%)、「体調優先で無理に予定を入れない」(14.1%)など、子どもの心身の負担を軽減するアプローチが実践されていることが示されています。

Q4:夏休み明けの登校について、どの程度不安を感じていますか?

「とても不安を感じている」(8.2%)と「やや不安を感じている」(50.9%)を合わせると約6割に達し、夏休み中の生活リズムの乱れが新学期の登校再開への大きな不安に直結していることが読み取れます。

Q5:2学期の登校に向けて、不安に感じていることは何ですか?

2学期の登校に向けて、不安に感じていることは何ですか?
「夏休みで乱れたリズムが戻らないこと」(28.2%)、「朝起きられず始業に間に合わないこと」(16.9%)が上位を占めました。環境変化による「久しぶりの登校で体調を崩すこと」(16.4%)や「本人が登校をつらく感じること」(12.8%)も懸念されており、身体と心、両面でのハードルの高さが浮き彫りになっています。

Q6:ODのお子さまの夏休みに関して、あれば助かる情報やサポートはありますか?

ODのお子さまの夏休みに関して、あれば助かる情報やサポートはありますか?
「夏休み中の生活リズムの整え方」(23.1%)や「2学期の登校再開をやわらげる方法」(15.4%)、「本人の気持ちに寄り添う声かけの方法」(12.5%)など、家庭内で実践できる具体的なノウハウが強く求められていることが示されました。

調査結果のまとめ

本調査により、起立性調節障害の子どもたちにとって夏休みは、心身を休める期間であると同時に、生活リズムを大きく崩しやすい期間であるというジレンマが明らかになりました。保護者の多くは、ゆるやかなリズム維持や体調優先の工夫を凝らしながら子どもをサポートしていますが、2学期の登校再開に対する不安は根強く、家庭内でのサポート方法や声かけについて模索し続けている実態がうかがえます。新学期をスムーズに迎えるためには、家庭の努力だけでなく、適切な情報提供や学校側の柔軟な受け入れ態勢が不可欠であると考えられます。

一般社団法人 起立性調節障害改善協会のコメント

一般社団法人 起立性調節障害改善協会 代表理事 武田 浩一氏
一般社団法人 起立性調節障害改善協会の代表理事、武田浩一氏は次のように述べています。「夏休みは、起立性調節障害(OD)の子どもにとって心身を休める貴重な期間です。しかし、学校というリズムメーカーがなくなることで、どうしても昼夜逆転や生活の乱れが起きやすくなります。保護者の方々は『このままでは2学期から学校に行けないのでは』と焦りを感じるかもしれませんが、無理にリズムを戻そうと叱責したり、急激に早起きさせたりすることは、かえって症状を悪化させる原因になりかねません。大切なのは、夏休みの後半から『ゆるやかに、少しずつ』本来のリズムに近づけていくことです。まずは朝の光を浴びる、水分と塩分をしっかり摂るなど、負担の少ないことから始めてみてください。そして、新学期が始まっても『毎日登校すること』を絶対のゴールにせず、子どもの体調を最優先に学校と連携しながら、焦らずに見守る姿勢が重要です。」

調査概要

  • 調査主体:一般社団法人 起立性調節障害改善協会https://odod.or.jp/

  • 調査期間:2026年7月24日〜2026年7月31日

  • 調査対象:起立性調節障害の子どもを持つ保護者

  • 調査方法:インターネットによるアンケート調査

  • 有効回答数:110名

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