部下からの逆パワハラ実態ランキング:上司の55.1%が経験、7割が指導を躊躇
株式会社エムフロは、職場に部下や後輩がいる481人を対象に「部下からの逆パワハラに関する意識調査」を実施し、その結果をランキング形式で発表しました。この調査は、パワハラ防止意識の高まりの中で指導に悩む上司がいる一方で、部下・後輩からの嫌がらせを感じる上司も少なくない実態を浮き彫りにしています。
調査概要
本調査は、株式会社エムフロが運営するCraudia採用動画制作代行サービス(https://craudia-saiyo-movie.com/)により実施されました。
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調査対象: 職場に部下や後輩がいる人
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調査期間: 2026年5月20日~6月3日
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調査機関: 自社調査
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調査方法: インターネットによる任意回答
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有効回答数: 481人(女性304人/男性177人)
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回答者の年代: 20代 18.3%/30代 38.5%/40代 27.0%/50代以上 16.2%
調査結果サマリー
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部下からの逆パワハラを感じたことがある上司は55.1%に達しました。
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上司が最もストレスを感じる部下からの逆パワハラは「感情を露骨に出す」行為でした。
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逆パワハラを恐れて部下への指導を躊躇してしまう上司は68.4%に上りました。
部下からの逆パワハラを感じたことがある上司は半数以上
職場に部下や後輩がいる481人に対し、「部下・後輩からの逆パワハラを感じたことがあるか」を尋ねたところ、「頻繁にある(7.7%)」と「たまにある(47.4%)」を合わせると、55.1%が逆パワハラを感じた経験があることが判明しました。

この結果から、「上司から部下へのパワハラ」が社会的に注目される一方で、部下から上司への逆パワハラも職場で頻繁に発生している実態が明らかになりました。
上司が最もストレスを感じる逆パワハラは「感情を露骨に出す」行為
部下・後輩からの逆パワハラで最もストレスを感じる行動について尋ねたところ、1位は「感情を露骨に出す(21.5%)」、次いで2位が「ハラスメントだと言われる(21.1%)」でした。

感情的な行動が上位を占める一方で、「ハラスメントだと言われる」ことも多くのストレス源となっています。また、「仕事を断る」「指示に従わない」といった業務遂行に直接影響する行動もストレスとして挙げられました。
具体的な意見としては、以下の内容が寄せられています。
1位 感情を露骨に出す
ため息をついたり、不機嫌な態度や表情をあからさまに示したりする行為が挙げられました。業務上必要なやり取りにおいても、部下や後輩が「嫌だ」「納得していない」というメッセージを感情的に表現することで、上司・先輩はストレスを感じると考えられます。
2位 ハラスメントだと言われる
業務上の正当な指導やミスへの注意に対し、「パワハラですよ」と主張されるケースが多く見られました。自身の伝え方に問題がないと感じる場合でも、ハラスメントと指摘されることで、上司は大きなストレスや不安を抱え、指導をためらう状況が生じていると推測されます。
3位 注意すると逆ギレする
ミスを指摘したり指導したりした際に、部下や後輩が逆ギレし、感情的に反発するケースも報告されています。このような状況では建設的な話し合いが困難になり、上司は注意をためらってしまうことがあります。結果として、ミスが改善されず業務効率の低下につながる可能性も指摘されています。
4位 指示に従わない
正当な理由なく指示を拒否したり、何に対しても反論したりする行動は、職場の秩序や業務遂行に悪影響を及ぼします。上司や先輩が最終的にフォローせざるを得ない状況も発生しており、ストレスの原因となっています。
5位 仕事を断る
「やりたくない」「苦手」といった理由で仕事を断る部下や後輩の行動も、逆パワハラと認識されることがあります。割り当てられた仕事や協力すべき業務を拒否することで、役割分担が崩れ、他の従業員に負担が集中する原因となります。
逆パワハラを恐れて部下への指導を躊躇する上司は7割近くに
逆パワハラを恐れて部下への指導を躊躇することがあるかという質問に対して、「頻繁にある(17.3%)」と「たまにある(51.1%)」を合わせると、68.4%が指導を躊躇した経験があると回答しました。

この結果は、実際に逆パワハラを経験していない上司であっても、「指導がハラスメントだと誤解されることへの不安」や「指導をきっかけに逆パワハラを受ける不安」を感じていることを示唆しています。職場のコミュニケーションにおいて、上司側が過度に配慮し、慎重になっている状況がうかがえます。
まとめ
本調査により、半数以上の上司が部下や後輩からの逆パワハラを経験し、約7割が逆パワハラを恐れて指導を躊躇している実態が明らかになりました。上司・先輩が部下・後輩に配慮しながらコミュニケーションを取る姿勢が見られる一方で、過度な遠慮は必要な指導の妨げとなり、業務の停滞や特定の従業員への負担集中につながる可能性があります。お互いが尊重し合い、安心して意見を伝え合える職場環境の構築が強く求められています。
小林百雲子氏のコメント
本調査結果について、佐賀大学ウェルビーイング創造センターリカレント教育部門准教授の小林百雲子氏は、指導する立場の人が部下・後輩との関わりに難しさを感じている実態を示すものとして、興味深いとコメントしています。一方で、「逆パワハラ」の定義が回答者の判断に委ねられているため、挙げられた言動すべてを直ちにパワハラと捉えるには慎重さも必要であると指摘しました。
小林氏は、パワハラは上司から部下に限らず、経験や技能等を含む職場における優越的な関係を背景とする言動として定義されていることに言及し、立場を問わず、相手を尊重しながら業務上必要なことを誠実に伝え合える職場風土を構築することの重要性を強調しています。

小林 百雲子氏
佐賀大学ウェルビーイング創造センター(https://cws.saga-u.ac.jp/)リカレント教育部門准教授。博士(心理学)・公認心理師・臨床心理士。専門は組織心理学、臨床心理学。ワークエンゲイジメント、パワハラ防止、ストレスマネジメントに関する研究を行っています。
データの引用・転載について
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