親と子の生理にまつわる意識と実態調査:子どもの生理悩み、婦人科受診の判断は「母親」がカギに
持田製薬株式会社は、女性特有の健康課題解決を目指す啓発活動「ワタシのカラダProject」の一環として、「親と子の生理にまつわる意識と実態調査」を実施しました。本調査は、10代女性および中学生から大学生の子どもを持つ母親を対象に、10代の生理悩みの実態や生理に関する親子間のコミュニケーションについて深掘りしたものです。
10代女性の生理悩みの実態
生理の悩みと対処状況
調査結果によると、10代女性の90.8%が生理の悩みをつらいと感じており、そのうち47.5%が「基本的に我慢している」と回答しています。また、76.5%が普段の生活に何らかの支障をきたしていると報告されています。

相談相手と婦人科受診のきっかけ
10代女性が生理悩みを相談する相手として最も多いのは「家族」で86.7%に上ります。また、婦人科受診経験がある人の受診きっかけは「家族に言われて」が31.4%と最も多く、10代女性の生理悩みへの対処判断において、家族が重要な役割を担っていることが示されています。


鎮痛剤の使用率は68.7%である一方、生理悩みでの婦人科受診経験があるのは30.8%にとどまっています。


稲葉 可奈子先生(産婦人科専門医)は、「10代は生理周期が安定しない時期であり、若いから大丈夫と思われがちだが、生理に伴う症状が学校生活に影響することもある。10代の頃の生理痛と将来の子宮内膜症の発症との関連も報告されており、つらいときは婦人科で相談する選択肢を持つことが重要である」とコメントしています。
親と子の生理におけるコミュニケーションの実態
親子のコミュニケーション状況
中学生から大学生の女子の子どもを持つ親の83.1%が、子どもの生理に関する悩みや不調について話したことがあると回答しています。生理について話す上で「特に困っていない」が47.4%を占める一方で、「正しい知識に自信がない」(26.7%)や「どう説明すればよいかわからない」(16.7%)といった意見も見られました。

親の情報源
子どもの生理に関連する情報の参考にしているものとして、最も多かったのは「自分自身の経験や知識」(60.7%)で、次いで「インターネット検索」(48.3%)が挙げられています。

稲葉先生は、「生理に伴う症状は個人差が大きく、自身の経験のみで判断すると、受診が必要なケースを見極めることが難しくなる可能性がある。治療法や薬の種類も増えているため、娘がつらそうであれば婦人科の専門医に相談することも重要だ」と指摘しています。
子どもの生理悩みでの婦人科受診の推奨経験
親の推奨状況と自身の受診経験
お子さんの生理悩みのために婦人科受診をすすめたことがある親は40.4%でした。特に30~40代の母親では、子どもに婦人科受診をすすめたことがある親の64.1%が過去2年以内に自身も婦人科を受診しており、親自身の受診経験が子どもの受診推奨に影響する可能性が示唆されています。

受診推奨の理由と未推奨の理由
婦人科受診をすすめた理由としては、「子どもが不安を感じていたから」(38.4%)、「自分(保護者)の経験から必要だと感じたから」(33.1%)が上位を占めました。

一方で、受診をすすめない理由としては、「特に困っている様子がないから」(47.8%)、「受診するほどではないと思うから」(43.3%)、「どのタイミングで受診させるべきかわからない」(20.7%)が挙げられています。

稲葉先生は、「母親自身に信頼できるかかりつけの婦人科があることで、娘が生理の悩みで婦人科受診が必要になった際にも安心してすすめられる。母親自身のケアのためにも、娘さんのためにもかかりつけの婦人科を見つけておくことが大切だ」と述べています。
親が子どもの生理について不安に思うこと、知りたいこと
親が子どもの生理について不安に思うこととしては、生理不順や周期、生理痛のつらさ、経血量に関連する内容が多く挙げられました。

知りたいこととしては、婦人科受診の目安やハードル、「普通・正常」の基準、治療薬に関する疑問や不安、具体的な対処法やセルフケア方法などが挙げられています。

監修 稲葉 可奈子先生のコメント

稲葉 可奈子先生は、親が正しいヘルスリテラシーを持つことが社会全体の健康課題解決につながると強調しています。親の経験に依存する生理教育の課題を指摘し、親が正確な医学情報や婦人科受診の必要性を十分に理解していない場合、家庭内で正しい判断ができない懸念があると述べています。
10代の子どもの生理を見守る上では、親が体調の変化や困りごとに気づける範囲で見守り、必要なタイミングで婦人科受診へつなぐ「橋渡し役」としての役割が重要であると提言しています。親のリテラシー向上は、そこから学ぶ子どもの意識を変え、将来に役立つ基盤を築くことにつながるでしょう。誰もが生理に対して正しい理解と適切な対処法を知ることで、生理でつらい思いをせずに日々快適に過ごせる社会になることを願っています。
「娘の生理と向き合うための親向けヒントBook」のご案内
今回の調査結果を受け、生理に悩むお子さまを持つ母親向けに、生理の基礎知識や様々な情報をまとめた「娘の生理と向き合うための親向けヒントBook」が制作されました。本冊子は、持田製薬のサイト「Link」内にて公開が予定されています。

持田製薬株式会社について
持田製薬株式会社は1913年の創業以来、独創的な医薬品の研究開発を通じて特色ある医薬品を提供しています。特に産婦人科領域に注力しており、女性の病気や健康トラブルに悩む人々のQOL向上に貢献するため、疾患の正しい理解と早期受診促進を目的とした啓発活動「ワタシのカラダProject」に取り組んでいます。

-
持田製薬株式会社: https://www.mochida.co.jp
-
疾患啓発活動 情報発信サイト「Link」: https://www.mochida.co.jp/link/


コメント