「健康負債」とは
私たちは、睡眠不足、飲酒、甘い飲み物の摂取、運動不足など、日々の生活の中で身体に負担をかけ、将来の健康リスクを積み重ねている可能性があります。これらの習慣が「健康負債」として蓄積され、がん、心臓病、脳卒中、高血圧、脂質異常症、糖尿病、認知症といった様々な病気のリスクを高めることが指摘されています。
本書では、健康負債につながる生活習慣を明らかにし、その背景にある医学的根拠に基づいた改善策が紹介されています。がんの予防と早期発見、大病の予防、健康寿命を延ばす食事術や生活習慣まで網羅されており、未来の自分を守るための一冊として期待されます。
食事:痛風を引き起こしやすい意外な食材
プリン体、尿酸、痛風と聞くと、ビールやレバーが思い浮かびがちですが、これら以外にもプリン体過多となる食生活習慣が存在する可能性があります。

一般的に、100g中にプリン体が200mg以上の食品は高プリン食品とみなされます。具体的には、鶏・豚・牛のレバーや腎臓などの内臓類、カツオやイワシ、干物など一部の魚介類がプリン体含有量の多い食品です。
一方で、野菜類や穀類(ご飯・パン・麺など)はプリン体含有量が少なく、卵や乳製品、豆腐・大豆製品も比較的安心して摂取できる食品とされています。これらの食品を食事の中心に据える工夫が推奨されます。
睡眠:寝る前のスマホが心臓・血管に与える影響
慢性的な睡眠不足は、全身の様々な健康障害のリスクを高めることが報告されており、特に心血管系の障害(高血圧、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中など)との関連が数多く指摘されています。

深い睡眠中には血圧や心拍数が低下し、心臓や血管が休息します。しかし、睡眠不足が続くと夜間に十分血圧が下がらず、交感神経が優位な状態が続きやすくなります。これは体が軽い緊張状態のままになることを意味します。短時間睡眠が高血圧の発症リスク上昇と関連することが、複数の研究をまとめた解析で報告されています。
また、睡眠不足は血管にも影響を及ぼします。寝不足や睡眠の質の低下が続くと、交感神経の緊張、血糖や脂質代謝の乱れ、炎症、酸化ストレスが起こりやすくなります。これらが重なると、血管の内側を覆う血管内皮の働きが悪化し、LDLコレステロールが血管壁に入り込みやすい環境が作られ、動脈硬化が進みやすくなると考えられています。このような高血圧や動脈硬化の進行により、心筋梗塞や脳卒中といった重大な心血管疾患のリスクが高まる可能性があります。
したがって、寝る前のスマートフォン使用は、単に「目が悪くなる」「寝つきが悪くなる」だけでなく、睡眠不足を通じて血圧、血管、代謝に負担をかける可能性のある生活習慣の一つとして考慮する必要があります。
書籍情報

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- タイトル:毎日の小さな習慣が病気をつくる ヤバい健康負債
- 著者:Dr.パンダ
- ページ数:256
- 価格:1,815円(10%税込)
- 発行日:2026年7月30日
- ISBN:978-4-86667-763-7
- 詳細ページ:https://www.asa21.com/book/b663063.html
- 購入リンク:
目次
- いますぐ直すべき 体に積みあがっていく健康負債10
- 絶対直したい 見逃されやすい健康負債11-20
- 知っておきたい じわじわと体を蝕んでいく健康負債
- いますぐ身につけたい 健康負債を減らす健康資産10
著者プロフィール

Dr.パンダ(どくたーぱんだ)
祖父の病気をきっかけに医師を志し、医学部卒業後、初期臨床研修・後期研修を経て専門医として診療に従事しています。年齢や疾患を問わず幅広い患者と向き合う中で、医学や健康に関する情報の受け取り方の重要性を実感し、医療情報の発信を開始しました。YouTubeチャンネル「やさしい予防医学チャンネル【医師解説】」では、健康が気になり始める30〜40代を中心に、生活習慣、予防医学、食事、医療に関する一般的な情報を、論文や公的情報などを確認しながら分かりやすく解説しています。現在も「患者さん第一」をモットーに、国内外の医学情報を踏まえ、視聴者が自身の健康について考えるきっかけとなる発信に取り組んでいます。


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