ミノキシシジルは、元々高血圧を抑える「血圧降下剤」として使用され、毛細血管などの欠陥を開くことで血液の通り道を大きくし、血圧を下げる効果があります。
このミノキシシジルも「フィナステリド」同様に、使用者に多毛の症状が見られたことで薄毛治療薬として転用の研究が行われました。
毛細血管が開くということは、頭皮の毛根などにも栄養が運ばれやすくなるので、これにより毛包や毛母細胞が活性化して、発毛、育毛につながると考えられています。
ミノキシシジルは、塗り薬の成分として日本においても認可され、1999年に大正製薬から一般用医薬品の「リアップ」という名で商品化されました。その後2009年には「より発毛率が良い」とミノキシシジル成分が1%から5%配合の商品が登場しています。
副作用としてはごくまれに塗布した部位に痒みや湿疹が起こることがありますが、比較的軽微といえます。
また、ミノキシシジルは発毛の分野でも内服薬として用いられることもありますが、内服薬に配合することは日本では未認可となっており、医師各個人の責任の下においてのみしか投与することができません。
現在、世界的に発毛分野においては「フィナステリド」と「ミノキシジル」が効果が認められている発毛剤といえます。
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