「ヘアサイクルの乱れが薄毛になる」であるように、なぜヘアサイクルが乱れてしまうのか?
これには主に4つの理由があります。
男性ホルモンによる影響
男性ホルモンの一種のテストステロンは、毛根付近の皮脂腺から分泌される酵素の一種である5αリダクターゼと結びつくことで、DHT(ジヒドロテストステロン)という成分に変換されます。
このDHTは悪玉の男性ホルモンで、毛乳頭にある受容体と結合すると髪の成長を抑制し、細く抜けやすい髪にさせてしまい毛包が成長できなくなってしまいます。
つまり、5αリダクターゼの量が多い人ほどDHTが生成されやすくなり、薄毛に繋がりやすい傾向にあります。
遺伝による影響
先述の5αリダクターゼの働きには大きな個人差があり、遺伝的要素が色濃く影響すると言われます。ゆえに家計に薄毛の人がいると、遺伝的にその体質を受け継ぐ可能性が高くなるわけです。
また、男性ホルモンに対する感受性を決めるレセプターの量も、遺伝の影響により大きく変わってくると言われ、レセプターが多いと男性ホルモンの感受性が高まり薄毛になりやすいとされます。
血流低下による毛母細胞への影響
毛母細胞が分裂、増殖を繰り返すことで髪の毛は生え、成長しますが、この毛母細胞の活動をサポートするのが毛細血管になり、毛細血管を流れる血液から発毛に必要な栄養素や酵素などが送り込まれます。
そのため頭皮の血行が悪くなると、その栄養素や酵素などが上手く行き渡らづ毛髪の成長にはマイナス要素となってしまいます。
生活習慣による影響
お酒の飲みすぎやたばこの常用、睡眠不足やストレスの蓄積などといった、日頃の生活習慣も薄毛の原因となります。
アルコールに関しては、飲酒そのものが髪に悪影響を与えると言うことはありません。むしろ「酒は百薬の長」とも言われるように、適度の分量であればストレスを解消させたり頭皮の血流もよくなるでしょう。
しかし、泥酔するほど過度に飲みすぎると血液循環は一気に悪くなり、髪の毛にも悪影響を及ぼします。
タバコにいたっては、百害あってい一利なしで、習慣的な喫煙は血管が収縮し血行不良を起こす原因となります。そうなれば当然、頭皮の血行を悪くなり、髪に十分な栄養を届けれない状態になってしまいます。
また通常、睡眠中に古くなった細胞が新しく再生されすので、睡眠が不足するとその再生も上手くいかなくなり結果ヘアサイクルの乱れに繋がってきます。
そして最も注意すべきなのは、ストレスの蓄積です。過度のストレスは血管を収縮させ、血流量を減らし、毛母細胞に悪影響を与えるので、その結果、薄毛に繋がってきます。
これら、上記の4つは薄毛の主要因ではありますが、ヘアサイクルの乱れを引き起こす要因はこれら以外にも多数存在し、それらが複合的に影響し合っていると考えられます。なのでまず自身で出来る予防という観点から生活習慣を整えることが必要になります。
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