受賞の背景と評価ポイント
「iF DESIGN AWARD 2026」には、68カ国・地域から約10,000件の応募があり、129名のデザイン専門家による厳正な審査が行われました。その中で「JUST IN CASE」は、性感染症の予防薬処方というデリケートな分野において、「話しにくい」「受診しづらい」といった心理的障壁やスティグマを低減させるためのブランド設計全体が高い評価を受けました。
特に、オンラインでの診療と処方に加え、デザインされたパッケージを組み合わせる「一連のブランド体験」が、性感染症予防の概念を再定義し、ケアへのアクセスを容易にする現代的なアプローチとして高く評価されています。
iFデザインアワードの詳細は、以下のiF総合デザインポータルサイトより確認できます。
ifdesign.com
「JUST IN CASE」サービス概要
2022年以降、梅毒感染者数が3年連続で1万人を超えるなど、特に20代における感染数の増加が社会問題となっています。「JUST IN CASE」は、このような状況に対し、「薬で性感染症を予防する」という習慣を普及させることを目指し、KARADA内科クリニックが2025年4月に開始したオンライン診療サービスです。
主な取り扱い薬剤は、性行為後72時間以内の内服で梅毒・淋病・クラミジアの感染を一定確率で予防する事後予防薬「DOXY-PEP(ドキシペップ)」と、HIV感染を予防する「HIV PrEP(プレップ)」です。予約から診察、処方、配送設定までをLINE上で完結できる利便性と、中身が見えない梱包など、利用者の心理的負担に配慮した設計が特徴です。ブランド名が示す「念のため」という気軽な気持ちで利用できるサービスを目指しています。
サービスURL:
just-in-case.jp
監修医師について

本サービスの監修は、医療法人社団OURS理事長であり、KARADA内科クリニック総院長、日本感染症学会専門医・指導医である佐藤 昭裕氏が務めています。佐藤氏は感染症専門医として、HIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事し、「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成にも携わっています。
今後の展望
「JUST IN CASE」は今後も、性感染症の予防を「特別なこと」ではなく、必要な人が“恥ずかしさ”や“手間”でケアを諦めないよう、「あたりまえの選択肢」として社会に浸透させていくことを目指しています。感染症専門医による質の高い診療体制を維持しつつ、正確な医療情報の発信、サービスの利便性向上を継続することで、誰もが自身の性の健康に向き合いやすい社会づくりに貢献していく方針です。

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